大胸筋の大きくしたい!といって体の前面のトレーニングだけをする人っていますよね。
それはやめたほうが良いかもしれません。
スポーツのためのトレーニングなら絶対に避けたほうが良いでしょう。
拮抗筋
筋肉は体の中で、ペアになって働いています。
筋肉がペアになっていないと、伸びっぱなしの筋肉や収縮しっぱなしの筋肉が出てきてしまいます。そうならないように筋肉はペアになって働くようになっています。これを拮抗筋といいます。
好きな筋肉だけを鍛えてもいいではないか!
もちろん良いと思います。大胸筋が好きなら大胸筋だけを鍛えてもいいと思います。トレーニングは好きなようにするのが1番です!前面の筋肉が好きなら、前面の筋肉だけを鍛えてもいいと思います。
大胸筋は押すトレーニングで鍛えることができます。
大胸筋だけを鍛えるならば、押すトレーニングだけをすることになります。
それではなぜ背面を鍛えることが必要なのか
前面だけを鍛えることは決して悪いことではありません。人それぞれ自分が目指す体が違うので、そうなってもしょうがないと思います。
ではなぜ前面だけではなく、背面を鍛えることも必要なのでしょうか。
それは、「関節の安定」です。
筋肉が力を出すときには、拮抗筋が関節を安定させるために働いています。
脚の筋肉だとわかりやすいです。
膝を伸ばす時、膝を伸ばすのは前面の筋肉で、後面の筋肉は膝の関節を安定させているのです。
つまり、拮抗筋のバランスが崩れてしまうと、関節の傷害につながってしまうので、前面だけではなく、後面のトレーニングも重要になってくるのです。
どのように鍛えればいいのか
前面を鍛える時に後面の筋肉のトレーニングは必ず一緒にしなくても大丈夫です。
別の日に鍛えてもいいのです。頻度や強度を同じぐらいにすれば大丈夫です。
また、人の体は背中側の筋肉のほうが多くなっているので、背面の種目が少し多くなるぐらいでちょうどいいです。
おわりに
拮抗筋を鍛えることはあまり意識ないですが、すごく重要です。
自分の好きな体に向かってトレーニングすることは素晴らしいですが、怪我をしてしまっては、トレーニング自体ができなくなってしまいます。そうなってしまっては元も子もなくなってしまいますので、鍛えたくなくても鍛えておくことが大切です。
スポーツをしている方は拮抗筋を鍛えることはマストです!
スポーツには一つの関節だけを使う動作はなく、複数の関節を使います。複雑な動きを上手く行うためにも、怪我の予防にも拮抗筋を鍛えることが必要です。
ハムストリングスを鍛える大切さがわかるのではないでしょうか。
参考文献