スカベンジャー!?
戦隊モノみたいな名前ですね!
名前のイメージ通り、体内で戦っているんです!
なにと!?「老化」と!
それでは「老化」と戦うスカベンジャーとはなにかみていきましょう!
目次
老化とは
老化とは、死に向かう時に身体の機能が低下していくことです。
20才を過ぎると日に日に実感しますね。
例えば、肌の質感だったり、冷え性なんかも若い時には無縁でしたよね。
老化には、いくつかの説が唱えられています。
- プログラム説
- クロスリンク説
- エラー説
- 活性酸素説
プログラム説
まずはプログラム説です。
これは、胎児が生まれるまで10月10日と決まっている為、そこから「体内時計」という概念が生まれました。この「体内時計」によって人間の「死」もプログラムされているのではないかということから、プログラム説が生まれました。
プログラム説には「ヘイフリックの限界」が有名です。
ヘイフリック限界とは、細胞の分裂回数には限界があり、細胞は分裂回数の限界を迎えて死に至るというものです。「テロメア」というものの長さが細胞分裂には関係しています。
クロスリンク説
クロスリンク説とは、クロスリンクという架橋結合が細胞内にでき、それにより細胞がうまく機能しなくなり、細胞の機能が低下すると言うものです。本来は細胞内でできるのではなく、コラーゲンやDNAの分子で架橋結合が起きているそうです。
コラーゲンの架橋結合は、シワになってしまった肌や、年を取ると身体が硬くなることのように、顕著に現れます。
エラー説
エラー説は、人間の代謝がうまくいかないことである「エラー」が蓄積することにより、うまく機能しない代謝副産物ができるというものです。この「エラー」が蓄積していくことにより、機能の低下が起ってきます。
活性酸素(ラジカル老化)説
活性酸素説とは、「フリーラジカル」や「活性酸素」から細胞や組織が攻撃を受けます。主に酸化させられるということです。それにより、機能が低下した細胞や組織が蓄積していき、老化していくというものです。
シミなどは「活性酸素」の攻撃をうけた脂質によるものだと言われています。
活性酸素とは?
老化についていろいろみてきましたが、現在最も有力なものは、「活性酸素説」です。
活性酸素とは不安定な電子を持った分子(原子)のことです。
不安定ということで、安定するために他の分子から電子を奪ってしまうのです。
電子を奪う「活性」があるために、活性酸素と呼ばれています。
この電子を奪うことにより様々なものを不安定にします。
その不安定になったものにより、老化や疾患が発生してしまうのです。
活性酸素の種類
活性酸素には、
- ヒドロキシルラジカル
- スーパーオキサイド
- 過酸化水素
- 一重項酸素
に分けられます。
「ヒドロキシルラジカル」と「スーパーオキサイド」は「フリーラジカル」とも言われます。
他にも活性酸素の種類があるのですが、主に活性酸素といえばこの4つとなります。
過酸化水素と一重項酸素は「フリーラジカル」ではなく比較的安定はしていますが、十分に活性を持った「活性酸素」の一種です。
どんな時に発生するのか
私達は酸素を使って生活していますよね。
酸素を使ってエネルギーを生み出す時に活性酸素は必ず発生しています。
それ以外にも、免疫細胞が「異物」を分解する時に活性酸素を武器としたり、炎症に対しても活性酸素が使われます。そして、ストレスが発生した時にも発生します。
他にはアルコールや喫煙、紫外線などによっても発生します。
つまり、日常生活を送っている限り、活性酸素はたくさん生み出されているということです。
なにがいけないのか
「活性酸素」が悪いことはなんとなくわかったけど、具体的にはなにがいけないのか?
活性酸素は体内の様々な組織を攻撃します。
これがいけないのです。
活性酸素の攻撃により、不安定になった組織は正常な働きができません。正常な働きができないために、がん、動脈硬化、アルツハイマー病、などの幅広い疾患の原因となってしまうのです。
もちろん老化にも関係しています。シミは先にも書きましたが、活性酸素の攻撃を受けた脂質「過酸化脂質」の蓄積によるものだと言われています。
スカベンジャーとは
ここでスカベンジャーの登場です!
スカベンジャーとは、活性酸素から私たちを守ってくれるものです。
主に抗酸化物質のことを言います。
生体内抗酸化システム
活性酸素は常に体内のなかで発生しています。
そのために活性酸素に対抗するものを私たちは生まれたときから持っているのです。
悪役となりやすい尿酸ですが、尿酸は生体内ではスカベンジャーとして働いています。
尿酸は意外にも抗酸化作用を持っているのです。
偉人たちは尿酸値が高かったと言われています。尿酸値が高いとストレスに強く、成功を手にしやすいということと関係しているのかもしれません。
しかし、この生体内の抗酸化ネットワークは40代以降急速に活性が低下してしまいます。
そのために、特に40代以降は外からのスカベンジャーの摂取が推奨されます。
外からのスカベンジャー
外から摂取するスカベンジャーには、代表的なものとしては、
- ビタミンE
- ビタミンC
- CoQ10
- αリポ酸
があります。
これらは「抗酸化ネットワーク」というものを構築し、それぞれがお互いに作用しあっています。
ビタミンE
ビタミンEは脂溶性ビタミンなので、不飽和脂肪酸の酸化を防いでくれます。不飽和脂肪酸からできている細胞膜などを守ってくれています。
この酸化に使われるはずだった酸素の節約ができるので、スポーツのパフォーマンスが向上します。アスリートには必須ともいえるでしょう。
スカベンジャーとして、活性酸素と反応したビタミンEはラジカルになってしまうのですが、CoQ10やビタミンCにより元に戻ることができます。
ビタミンC
ビタミンCは生体内で最も発生し易い「スーパーオキサイド」のスカベンジャーとして活躍してくれます。
しかし、スーパーオキサイドはビタミンCにより消去されると過酸化水素になります。この過酸化水素がフェントン反応により、最強の活性酸素であるヒドロキシルラジカルが発生してしまいます。
このフェントン反応による害を防ぐために、ビタミンEとの同時接種が基本となります。
CoQ10
CoQ10はミトコンドリアの働きを良くしてくれるので、ダイエットのサプリメントとして有名です。そして抗酸化作用もあるのです。
CoQ10はビタミンEの働きを助け、前述の通りラジカルになってしまったビタミンEを、元に戻す働きがあります。
CoQ10は、体内で合成できるのですが、20才を境に合成量が減ってしまいます。
αリポ酸
αリポ酸は自身の抗酸化作用意外にも、他のスカベンジャーに作用し、スカベンジャーのリサイクルを促進してくれます。
その他のスカベンジャー
- カロテノイド
- フラボノイド
- ポリフェノール
- メラトニン
- 亜鉛やマンガンなどのミネラル
まとめ
活性酸素説が老化の原因としては、非常に有力ということでした。
活性酸素が様々な組織を攻撃して、機能を低下させてしまうということです。
この活性酸素を除去してくれているものが「スカベンジャー」です!
私たちは生体内に抗酸化システムを生まれた時から持っているのですが、40歳を過ぎると生体内抗酸化システムの活性が低下してしまいます。
そのために、特に40代以降は外からのスカベンジャーの摂取が必須です!
代表的なものに、
- ビタミンE
- ビタミンC
- CoQ10
- αリポ酸
があります。
これらは「抗酸化ネットワーク」と言われているもので、「抗酸化ネットワーク」は最低でも摂取しておいたほうが、いいと思います。また、様々な疾病のを防いでくれるかもしれないということです。
終わりに
スカベンジャーとして摂取するものは、今すぐに効果を実感することが少ないかもしれません。しかし、何十年後には体内で大きな差が出てくるかもしれません!
「水○水」なんかが少し前に話題になりましたが、あれも抗酸化作用をうたったものでした。
水○水は効果が怪しいのではないのかと言われていますが、未だに飲んでいるひとがたくさんいます。
いつまでも若くいたい!だから水素水を飲む!
それならば、合わせて「スカベンジャー」の摂取を強くおすすめします^^
そして、ハードに運動している(たくさん酸素を使う)人にもスカベンジャーの摂取は強くオススメします!軽い運動は抗酸化作用を高めてくれるのですが、激しい運動はそれ以上に活性酸素を生み出してしまいます。
活性酸素の害を防ぐためにもスカベンジャーを摂取しておいて損はないと思います。
もちろんトレーニングする人もスカベンジャーを摂取した方がいいです。
私はできるだけ若く健康でいたいので、今日もひっそりとスカベンジャーを摂取します。
今回参考にした本はこちら。
ぜひ読んで見てください!